プラセンタ注射
プラセンタ注射とは?
プラセンタとは、ヒトの胎盤から抽出される成分で、成長因子・ビタミン・アミノ酸・ミネラルなどを豊富に含んでいます。医療機関で行う「プラセンタ注射」(メルスモン/ラエンネック)は、感染のない健康なヒト胎盤を原料とし、多種アミノ酸を含有しています。サプリメントよりも吸収効率が高く、即効性が期待できる治療法です。
プラセンタの期待される効果
- 自律神経のバランスを整える
- 内分泌のバランスを整え、ホルモンバランスを調整する
- 血液循環を促す、造血組織を刺激し酸化を防ぐ
- メラニン色素の過剰な生産阻止、黒化防止し、排出を促す
- 疲労回復を促進する
- 精神を安定させる
- 細胞を修復し、新陳代謝を高める
- 免疫力を強化し、抵抗力を高める
- アレルギー反応を抑制する
- 炎症を抑え、壊れた組織の修復を促進し痛みを緩和する
- コラーゲン生成を促進し、肌の弾力を高める
- 肝臓の働きを強める
プラセンタ注射はこんな方におすすめ
- 肌のたるみやシワが気になる方
- シミやくすみ、肌荒れが気になる方
- 慢性的な疲労感・倦怠感がある方
- ホルモンバランスの乱れを感じる方
- 風邪をひきやすく、免疫力の低下が気になる方
- 更年期症状に悩んでいる女性
プラセンタ注射の安全性と副作用
安全性
プラセンタ注射剤はB型肝炎やC型肝炎、HIVに感染していない健康なヒトの胎盤のみを使用し、既知のウイルスや細菌は欠勤法にて不活化されています。これまでプラセンタ注射剤の使用により変異型クロイツフェルト・ヤコブ病などの感染事例は報告されておりません。
献血ができなくなる点に注意
プラセンタ注射を受けたことのある方は、日本赤十字社の規定により献血ができなくなります。これは感染症リスクを完全に否定できないためで、受診前に十分な理解が必要です。
想定される副作用
プラセンタ注射は比較的安全性の高い治療ですが、以下のような副反応がまれに報告されています。
- 注射部位の腫れ・赤み・かゆみ・内出血
- 軽度の発疹、悪寒、発熱
- ごくまれにアレルギー反応
気になる症状が現れた場合は、速やかに医師へ相談してください。
更年期とは
更年期とは、一般的に「閉経の前後5年ずつ、合計約10年間」の時期を指します。日本人女性の平均的な閉経年齢は50歳前後で、この前後の約45歳から55歳頃までが更年期とされています。40代後半から徐々に女性ホルモン(特にエストロゲン)の分泌が減少し、脳と卵巣の間のホルモン指令系に乱れが生じることで体調に変化が現れます。また、30代後半から40代半ばの「プレ更年期」とよばれる時期には、既に心身に一定の変化がみられることもあります。

更年期の症状と更年期障害
更年期の期間に起こる心身の不調を「更年期症状」と呼びます。その中で症状が重く日常生活に影響を与える状態を「更年期障害」と呼びます。症状の種類や重さには個人差が大きいですが、代表的には以下のようなものがあります。

更年期障害の発現には、エストロゲンの欠乏や加齢といった身体的因子や性格などの心理的因子、職場や家族関係などの社会的ストレスなどが関与します。
更年期障害の治療法
(ホルモン補充療法)
低下したエストロゲンを補う治療法です。HRTはほてり・のぼせ・発汗などといった症状に特に有効です。
HRTに用いるホルモン剤には飲み薬、貼り薬、塗り薬などタイプがあり投与法も様々です。
加味逍遙散(かみしょうようさん)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、**桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)**などがよく使われます。これらの漢方薬は、のぼせ、冷え、イライラ、不眠、不安感などの更年期症状に対し、体のバランスを整えることで症状の改善を目指します。
(プラセンタ)注射剤
ヒトの胎盤から抽出したエキスを使った製剤です。プラセンタ注射剤は疲労感・倦怠感・不眠・うつなどの精神症状や肩こり・腰痛などの身体症状に有効です。
プラセンタ注射の保険治療に適応について
おおむね40歳から59歳までの女性で、更年期の症状がある方は、プラセンタ注射による更年期障害の治療に保険が適用できます。「メルスモン」を用いたプラセンタ注射が保険適用の対象です。実は、40歳ごろからプラセンタを注射することにより更年期障害も軽い症状で終わる可能性があるといわれています。
プラセンタ注射の主な効果
更年期にみられる疲労感、倦怠感、不眠などの精神症状や肩こり、腰痛、冷え性などの身体症状を改善します。

よくある質問(Q&A)
料金
・1本 1回 1,100円 10回セット 9,900円
・2本 1回 1,960円 10回セット 17,640円
・初回治療(初診時) 1本 1,000円程度
・2回目以降(再診時) 1本 500円程度


