モイゼルト軟膏（ジファミラスト）

モイゼルト軟膏とは

モイゼルトの効能効果・用法用量

モイゼルト軟膏は濃度が２種類（0.3%・1.0%）あります。
生後3ヶ月以上～14歳以下の小児のアトピー性皮膚炎の患者さまはモイゼルト軟膏0.3%か1.0%のいずれかをお使いいただけますが、1.0%製剤は短期間の使用にとどめることとされています。
15歳以上～70歳以下の成人のアトピー性皮膚炎の患者さまはモイゼルト軟膏1.0％製剤とされており0.3%製剤はお使いいただけません。
使用方法は小児・成人とも1日2回適量を患部に塗布して使用します。全身に使用可能で、1回の塗布量の制限はありません。

また、2024年8月には、従来の10gチューブに加え28gチューブの販売が開始しました。
成人がモイゼルトを全身に使用した場合、1回の使用量は約10g（28FTU）です。モイゼルトの用法容量は1日2回のため、10gチューブでは1日も持たない患者さんがいることから、大容量タイプの取り扱いが開始しました。
モイゼルトは、長期的に全身外用を継続した方を対象とした試験においても、副作用症状の出現率が全体の8%だったことから、長期使用も可能な外用剤となっております。

患者負担・薬価について

モイゼルト軟膏0.3% の薬価は140.4円/gであり1本10gですので1本当たり1404円です。
 3割負担の患者様で421.2円の薬剤費となります。
同様にモイゼルト軟膏1%の薬価は150.4円/gであり1本10gですので1本当たり1504円です。
 3割負担の患者様で451.2円の薬剤費となります。

よくあるご質問

モイゼルトを塗ってはいけない場所はありますか？

皮膚感染症部位を避けて使用してください。やむを得ず使用する場合には、あらかじめ適切な抗菌剤、抗ウイルス剤、抗真菌剤による治療を行う必要がありますので、医師の指導に従ってください。
顔への使用は可能です。

内服薬（経口ステロイドなど）や生物学的製剤、光線療法との併用は可能でしょうか？

内服薬及び生物学製剤や、光線療法との併用について制限はありません。